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スペイン語|直説法「線過去」ってどう使う?線過去の用法まとめ

線過去の使い方

線過去は、過去のある時点での状態や行われた行為が完結していない様子を表現する時制です。また、過去の習慣といった繰り返された行為などもこの線過去時制で表現されます。
ここでは、例文を通して線過去の使い方を説明します。

1. 未完結

まずは、線過去が描く過去とはどういうものかを見ていきましょう。

「線過去」という名の通り、まずは「線」のイメージを描くと良いですよ。そして、「不完了過去」とも呼ばれるように、動作の完結には焦点を当てないという点にも意識を向けておいてくださいね!

線過去の使い方①

「過去のある時点での状態」や「行われた行為が完結していない様子」を表現

  • Cuando era niña, vivía en España.

子どもの頃、私はスペインに住んでいました。

点過去のように「昨日」「先週」「去年」といった具体的で明確な時間は指定せず、漠然とした過去の「あの時」といった形で表現されています。
もちろん、子どもだったことという状態やスペインに住んでいたことという行為は既に終わって完結している過去の話ではありますが、線過去が示す「完結していない様子」というのは、描写されているその過去の情景・場面において”完結”していない様子であるかどうか、です。

過去における”現在形”

過去における”現在形”と言えばわかりやすいでしょうか。
例えば、上記の例文を現在形で表現すれば、「Soy niña, vivo en España.」(私、子ども、スペインに住んでいるの。)といった感じになりますよね。
つまり、線過去というのは、その現在形をそのまま過去の時間軸へ移動させてあげたような感じなんです。

線過去のイメージを図解するとこのような感じとなります。

線過去のイメージ

 

他にも例文を見てみましょう。

線過去の使い方① 例文

  • Cuando estaba en Japón, tenía un gato.

私が日本に居たころは猫を飼っていました。

  • Cuando éramos niñas, había un museo aquí.

私たちが子どもの頃、ここには博物館があった。

  • Entonces estudiaba en la secundaria.

その頃、私は高校で学んでいました。


また、先ほどの例文では、過去の時間を示す「~のとき」の部分が過去の状態を表す線過去で表現されていましたが、「~したとき」というように動作の完結を示す点過去形が用いられ、線過去と点過去がセットで使われることもあります。

線過去の使い方① – 2

  • Cuando entré en la casa, sonaba el teléfono.

家に入ったとき、電話が鳴っていた。

電話が「鳴る」という動作は、この文章が指し示す過去の情景・場面において「継続中」の動作ですね。動作の完結ではなく、「鳴っていた」という状態に焦点が当てられています。そのため、線過去が使われています。

線過去と点過去をセットで使うとき、どっちが線過去でどっちが点過去か分からないときは、時間の流れをイメージしてみてください。例えば例文では、「家に入る」という行為を行ったことで「電話が鳴っている」ことに気付いたわけですから、「家に入る」という動作は、その文章が表現する過去の情景・場面において既に「完結」した動作といえますね。ですからここでは点過去で表現されています。
こうした線過去と点過去がセットで使われる文では、描写しようとしているその過去において、出来事の部分を点過去で表現し、背景となる部分の描写を線過去が担っていることが多いです。

先ほどの例文でいえば、「家に入る」という行為は、描写されるその過去の情景・場面においてメインとなる動作で、過去という”舞台”での”出来事”になりますよね。そして、そのメインとなる動作、つまり出来事の背後では、「電話が鳴る」という動作が生じていた、というわけです。
いまのことを意識し、例文で確認してみてください。

線過去の使い方① – 2 例文

線過去:「過去のある時点での状態」や「行われた行為の未完結」を表現
点過去:「動作の完結」を表現
出来事 → 点過去 / 背景 → 線過去

  • Salimos a buscarla a la estación porque llovía mucho.

雨がたくさん降っていたので、私たちは彼女を駅まで迎えに出た。

  • Cuando hablábamos en la cocina, entró Julián.

私たちがキッチンで話をしていたとき、フリアンが入ってきた。

出典:NHKラジオまいにちスペイン語2016年10月号(応用編)


2. 企図

過去においてこれからしようとしていた行為については線過去で表します。

線過去の使い方②

過去のある時点において、これからしようとしていた行為を表現

  • Cuando íbamos a salir, sonó el teléfono.

私たちが出かけようとしていたときに電話が鳴った。

これからしようとしていた行為、つまり、「出かけようとしていた」”その時”に電話が鳴った、という文章です。Cuando以下のíbamos a salir「出かけようとしていた」という部分が線過去で表現されています。
「出かけようとしていた」という動作には、その動作が完結したかどうかという点へのフォーカスは無く、ただ「出かけようとしていた」という動作の状態・継続性が含まれているので線過去を使います。


3. 習慣

線過去は、過去の習慣繰り返された行為も表します。

線過去の使い方③

過去の習慣や繰り返された行為を表現

  • Cuando era niño, iba mucho al cine con mis amigos.

子どもの頃、友達と映画へよく行ったものだ。

この使い方は比較的わかりやすいのではないでしょうか。現在における習慣は現在形で表現しますよね。線過去は過去における現在形ともいえる時制なので、過去における習慣は線過去で表します。

 

つづいて、習慣や繰り返された行為を表すこの使い方の例文を紹介します。

線過去の使い方③ 例文

  • Antes veíamos el programa juntos.

以前私たちはその番組を一緒に見ていた。

  • Siempre leía ese libro en el colegio.

彼は小学校でいつもその本を読んでいた。


4. 婉曲

線過去には婉曲的なニュアンスもあり、言葉の調子を和らげます。

線過去の使い方④

婉曲的に表現し、言葉の調子を和らげる

  • Te llamaba para invitarte al cine.

映画に誘おうと思って電話したんだけど…。

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