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フランス語文法|動詞êtreの活用や使い方について

はじめに

  • フランス語の文法を中学英語風に中1/中2/中3レベルと区分してまとめていきます。

まずは最も基本となる動詞「être」について解説します。

êtreは英語でいえばbe動詞!

フランス語で、英語のbe動詞に相当するのが「être」。
基本的な使い方や意味も、英語のbe動詞とよく似ていて、「主語 = ○○」といった形で主語とêtreの後ろに来る語句をイコールで結ぶはたらきをします。
日本語に直すと、「~です」や「~だ」といった意味になります。

英語のbe動詞に当たる語

être
[ ɛtʀ ] エートル

êtreは原形です。英語のbe動詞のように、主語によって形を変えます。
êtreの活用をみる前に、まずはフランス語の主語となる人称代名詞についてみてみましょう。

フランス語の主語人称代名詞

英語には、I(私)やyou(あなた)といった、主語となる人称代名詞がありましたよね。フランス語にももちろんあり、êtreはこの主語に合わせて形を変えます。

下の表で主語人称代名詞をみてみましょう。

フランス語の主語人称代名詞

主語人称代名詞の一覧表
単数 複数
1人称 je
nous
私たち
2人称 tu
vous
あなたたち(あなた)
3人称男性 il
ils
彼ら
3人称女性 elle
彼女
elles
彼女ら
英語のitに当たる「それ」がないですね。

英語のitに当たるのは「il」「elle」の両方です。
どういう意味ですか?

フランス語には「男性名詞」と「女性名詞」があります。名詞に「性」があるのです。
père(父)は男性名詞、mère(母)は女性名詞、というように自然界の性別と一致する場合もありますが、table(テーブル)は女性名詞、parc(公園)は男性名詞、といったようにそもそも性別がイメージできないものまで「性」があるのです。
いまいち男性名詞、女性名詞の意味が分かりません。table(テーブル)は女性名詞といってましたけど、男性名詞の場合もあるのですか?

いいえ、table(テーブル)はどんなときも「女性名詞」です。
女性しか使えない単語とかそんな意味でもないんですか?

そういった意味ではないですよ。
「男性」名詞「女性」名詞と呼んでいますが、本質的には別に「1種」「2種」と区別してもいいですし、「Aグループ」の名詞「Bグループ」の名詞と呼び表しても問題ないんですよ。大事なのは、名詞には2種類の区分があるということ。ただ、フランス本国でも「男性名詞」・「女性名詞」と呼び表しているのでそれに従っているだけです。

話を戻しましょう。英語のitに当たるのが「il」「elle」の両方だといったのは、「男性名詞」の単語は「il」を使い、「女性名詞」の単語は「elle」を使うからです。
でも、男性名詞が「彼」を意味する「il」を使って、女性名詞が「彼女」を意味する「elle」を使うわけだから、男性名詞・女性名詞と呼ぶのは理に適ってはいるんですね!

そういうことになりますね。

フランス語では語末の子音字を読まなかったり、ouと綴って「ウ(u)」と発音するといった、独特のスペリングルールがあります。初めての人は戸惑うかもしれませんが、英語より厳密にルールが決められて、そこから逸れることは滅多にないので、そんなに心配しないでくださいね。

フランス語の主語人称代名詞(発音)

主語人称代名詞の発音
単数 複数
1人称 je
[ ʒ / ʒə ] ジュ
nous
[ nu ] ヌ
2人称 tu
[ ty ] テュ
vous
[ vu ] ヴ
3人称男性 il
[ il ] イル
ils
[ il ] イル
3人称女性 elle
[ ɛl ] エル
elles
[ ɛl ] エル

jeのところの発音で、カタカタで「ジュ」と表しましたが、参考程度に留めておいてくださいね。正しくは、発音記号のように曖昧な母音「ə」です。

ilとils、elleとellesは共に同じ発音となります。語末の子音字sを読まないからですね。ただし、この読まないsは時々後ろに来る単語の音とつながって、音が復活するときがあります。そのため、表記に組み込まれているんですね。ただの飾りではないんですよ。nousやvousの語末の子音字sも同様ですね。

êtreの活用とêtreを使った文

では具体的にêtreの変化についてみていきましょう。
英語はam、are、isの3種類でしたが、フランス語は全ての人称で形が違っています。つまり、6種類に変化するということですね。

活用

こちらが活用表となります。主語も合わせて記載しました。

êtreの活用

êtreの活用 一覧表
単数 複数
1人称 je suis
私は~です
nous sommes
私たちは~です
2人称 tu es
君は~です
vous êtes
あなたたち(あなた)は~です
3人称男性 il est
彼は~です
ils sont
彼らは~です
3人称女性 elle est
彼女は~です
elles sont
彼女らは~です

発音もチェック!

発音も合わせてチェックしましょう。語末を読まなかったり、語末と次の単語の語頭が結びついたりと、初めての人を泣かせるアクロバティックな音の変化があります。

êtreの活用(発音記号付き)

êtreの活用(発音記号付き) 一覧表
単数 複数
1人称 je suis
[ ʒə sɥi ] ジュ スイ
nous sommes
[ nu sɔm ] ヌ ソム
2人称 tu es
[ ty ɛ ] テュ エ
vous êtes
[ vu zɛt ] ヴ ゼットゥ
3人称男性 il est
[ ilɛ ] イレ
ils sont
[ il sɔ̃ ] イル ソン
3人称女性 elle est
[ ɛlɛ ] エレ
elles sont
[ ɛl sɔ̃ ] エル ソン
2人称単数のesと3人称単数のestは、綴りが違うけど同じ発音になるんですね。

そうですね。esもestもどちらも[ ɛ ](エ)という音になりますね。そして、3人称単数は主語とestの音が結びついて一つながりとなっていることに注意してくださいね。
2人称複数のvousは語末のsの音が復活しているんですか?

はい。音が復活して後ろのêtesとつながっています。そして、母音に挟まれているので音が濁り、zの発音となっています。「ヴゼットゥ」と一つながりで覚えましょう。

例文

êtreを使った例文を見てみましょう。
英語のbe動詞の文のように、自分の名前や身分・職業、状態や性質を表す形容詞、前置詞+場所の名詞といった語句がêtreの後ろに置かれ、主語について説明をします。

名前

  • Je suis Jean Reno.

私はジャン・レノです。

「Je suis 名前.」で「私は~です」となります。他にも「Je m’appelle ~.」など言い方はあるのですが、今回はêtreを使った表現を中心に見ていきます。

身分・職業

  • Je suis étudiant.
  • Je suis étudiante.

僕は学生です。(男性)
私は学生です。(女性)
étudiant [エテュディアン] 学生、生徒
étudiante [エテュディアント]

男性と女性で言い方が違うんですね。

そうですね、英語では男性も女性も「student」と同じ単語でしたが、フランス語では違います。こういった職業や国籍などには、多くの場合男性形と女性形の2種類があります。英語も「ウェイター」と「ウェイトレス」といったように男女別々の単語もありますよね。
それともう一つ英語と違うところを発見しました!
冠詞は必要ないんですか?英語だと「I am a student.」と不定冠詞「a」を付けましたよね?

「私は~です」と、国籍や職業などをいうときは無冠詞で使います。英語と違う点なので注意してくださいね。
フランス語では、名詞というのは、そのものの性質や機能が強調されるときには無冠詞になるんです。
  • Je suis japonais.
  • Je suis japonaise.

僕は日本人です。(男性)
私は日本人です。(女性)
japonais [ジャポネ] 日本人の
japonaise [ジャポネーズ]

確か英語のときは、「I am a Japanese.」と大文字で「Japanese」と綴りましたよね?フランス語は違うんですか?

フランス語でも「日本人」といった国籍を示す名詞は「Japonais / Japonaise」と大文字です。でも、形容詞として「日本人」「日本人の」と使うときは、小文字で「japonais / japonaise」となります。
「私は~人です」というときは、形容詞の「japonais / japonaise」を使うのが一般的です。

なお、形容詞にも男性形と女性形があります。基本的には、男性形の語尾に「e」を付けて女性形を作ります。次の例文もそうですね。ただし、男性形も女性形も形が同じ形容詞もあります。

形容詞

  • Il est fatigué.
  • Elle est fatiguée.

彼は疲れています。
彼女は疲れています。
fatigué [ファティゲ] 疲れている
fatiguée [ファティゲ]

  • Il est sympa.
  • Elle est sympa.

彼は感じがいいです。
彼女は感じがいいです。
sympa [サンパ] 感じのいい

前置詞+場所の名詞

  • Je suis de Tokyo.

私は東京出身です。
de [ドゥ] ~の

あ、これは英語の「I am from Tokyo.」の文のフランス語版ですね。

前置詞 de は、「~の」という英語の「of」のような意味でよく使われますが、このように出身を表すときに英語のfromのような使い方もできます。

あなた、今日は全然ふざけないのね。私のときはしたい放題なのにっ!
だって剣持っているんだもん(/ω\)

あれ、ただの模造刀だよ~

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